POS街はじめて物語
- カテゴリ:
- 企画もの
某お絵かきチャットに集う人々が(ほとんど勝手に)他の絵チャ参加者のアバターを作り上げ、架空の町「POS街」の住人にしてしまうというネタ企画です。

しかし、何故そんな企画が持ち上がったのか?
ここではその経緯をお話しようと思います。
当サイト管理人をはじめとする企画参加者たち、つまり中の人たちの交流記のようなものなので、「そんなリアルな身内話知りたくも無いよ!」という方は、お戻りになられた方がよろしいかと思われます。
それでもかまわない貴方は、どうぞふじもとの昔話におつきあいくださいませ。
-----------------------------------------------------------------------
■”いぬじら絵チャット”と”POS”
”POS街”が生まれたのは、しゅわんさんが管理されているお絵かきチャットです。
そのお絵かきチャット…「いぬじら絵チャ」は、有名な「タカミン」でも「しぃ」でもなく、
H.Ayameさんが現在進行形で開発されている「POS」(現名称:”炬燵/こたつ”)というソフトを利用したものでした。

本来はテーブルトークRPGをオンラインで遊ぶために作られていたこのソフト、
テキスト/音声チャット・共有ホワイトボードのみならず、音楽を流せたりファイルを共有できたりとお絵かきチャットとしては破格の高性能。
初めて触ったとき、「まさか絵チャでアンドゥが使えるとは!」といたく感動したのを覚えています。
Java必須・かつそれなりのスペックが必要ですが、元々そこに集まる人間の大多数がコミックスタジオ等を利用するデジ漫画描きさんで、「コミスタがまともに動く環境」である人ならばPOS導入はさほど難しい事ではありませんでした。
多人数でわいわいできるコミュニケーションツールソフト「POS」。
そんな遊び道具を手に「いぬじら絵チャ」に集う人々は…
なんというか、お遊び好きでお祭り好きな人たちが多かったのです。
■お祭りの始まり
そんなこんなで、夜毎集まっては大騒ぎをしていたある日。
いぬじら絵チャではお馴染みの参加者である炭吉(スミヨシ)さんが言いました。
「とうとうさん(やはり常連さん)と一緒に露天風呂に入る夢を見た」 と。
Σ な、ナンダッテー!?
Ω ΩΩ<炭さん(人妻)と、とうとうさん(成人男子)が混浴だとぉっ!?
騒然となる参加者一同。
しかし、炭吉さんが「こんな感じだった」と描き出した夢の光景は、一同に更なる衝撃を与えたのでした。

(ふじもとの記憶による再現)
「とうとうさん、女の子だった」
「「「Σええええーーーーーー!?」」」
誤解の無いように言っておきますが、とうとうさんは紛れも無く男性であり、性別を偽ったりはしていません。
まぁ、でも見ちゃったものは仕方が無いですよね。夢ですし。
…ところが、話はコレで終わらなかったのです。
「とうとうサン…いや、とぅとぅちゃん…イイ!!」

思わぬ萌えっ娘の登場にわきあがるギャラリーの皆さん。
萌えっ娘にされてしまった当のご本人・とうとうさんの困惑をよそに、
炭吉画伯キャラデザによる「とぅとぅちゃん」は、いぬじら絵茶住人達の手により
たちまち萌えキャラとして祭り上げられてしまったのでした。

それはもう凄い勢いで。
ちょうどこの祭りの前、「自画像の無いとうとうさんに素敵な自画像を!」というテーマで
「全裸で股間にヒマワリをつけたとうとうさん」なんてネタ…もといプレゼンがなされていたので、
タイミングが悪かった…もとい、良かったのかもしれません。
かくして冬の季節に生まれた「とぅとぅちゃん」はヒマワリがトレードマークの娘さんに。

真逆の季節感をかもし出す彼女の格好ですが、上記の様な理由なのであまり気にしないでください。
■辻描き侍、現る
とぅとぅちゃん祭りも覚めやらぬ中、
お誕生日だというPOS開発者H.Ayameことあやめ♪さんを、杏仁とうふさんが牧場で働く眼鏡っ娘にしてみたり

それに追従した人たちが「あやめちゃん」のキャラ立てをしてみたり
祭りの発端である炭吉さんも、自らを紅顔の美少年「スミ男くん」として描いてみたり。

「参加者をキャラクター化する」というお遊びが絵チャ内で流行しつつありました。
そんな状況を、私ふじもとは生暖かく見守っていました。

当時持っていたマシンスペックの低さからなかなか絵チャに顔を出せなかった、というのもあるんですが
ネタにされているのは自画像が無い=勝手なイメージを作りやすい人たちであり、
すでに自画像を持つ私は祭りの圏外…安全圏に居るのだと思っていたのです。
「ふじもとサンも描いてしまいませうか?」

たまたま居合わせたカオスの権化、絹井けいさんがそうのたまった、その時までは。
観客席から高みの見物を決め込んでいた私、突然のご指名にモニター前で茶を噴出。
…すっかり油断していました。
ここは戦場。
この場に居る限り、安全圏なんてものは何処にも在りはしないのです。
まったく絵チャは地獄だぜ!
「ふじたらサンはどんなキャラがいいですかねぇ?」
私がおぶおぶする間にも、じりじり近づいてくるお絵描き侍。ペンタブの先がキラリと光ります(幻視)。
—イカン、このままだと確実に…斬られる!

「い、いえ! 私はその、すでに自画像ありますから! 猫の!」
「おお、では猫耳青年とかトカ!? コレは新しいかもしれまセン!!」
Σ 悪化した!!
いや、それ以前に…ノリノリのこの御仁を止められる人間が、果たして居るのだろうか?
いや、居ない! とりあえず、あの場には居なかった!!
「イェー!」

無慈悲にも振り下ろされる刀! 最早避ける術なし!!

—ふじもとのアバター、猫耳青年「藤本太郎」が誕生した瞬間でした。
「いあー、コレはいい仕事をシマシタ!」

満足げなお絵描き侍、きぬさん。
しかし…彼は忘れていたのです。
己が斃した相手も、また。

ペンタブという刀を手にしたお絵描き侍であるという、事実を。
「…では…私も考えなければなりますまい…、”きぬサン”を!」
「Σ(;○v○) い、いえいえ! ワタシは…」
「ご遠慮なさらず!!」


—そうして……
死力を尽くして斬りむすんだ二人のお絵描き侍は、

開き直って、手当たり次第に斬りまくることにしましたとさ。
こういうのって、「ミイラ取りがミイラになる」って言うんだよネ。学習した。

辻斬り…もとい辻描き侍、ペンタブ片手に縦横無尽!
「ワタシは(激似だと評判の)自画像のイメージが強いですから、描いてもらえないですよね。。。(沈)」
と沈む人があらば、
ざっくり斬り。

「面白そう! 私も是非!!」と懇願する人あらば
嬉々として斬りまくり。

時には場の流れでなんとなく
斬り捨て御免!!

まさに外道!
それでも尚、獲物を求めてさまよう辻描き侍。タチが悪いにも程がある。

辻描きの暴走はとどまることを知らず、絵チャ参加者のアバターは日々量産されていく。
そんな狂乱の中、
この騒ぎの元凶とも言えるお方が、再びペンを走らせたのです。
………
ふじもと「えーと、これは…?」
いつもの様にいぬじら絵チャに入室した私は、そこで不思議なものを目にしました。
さらさらとボードに描かれていく、それは何処かの町らしき地図。
駅前、お店、マンションに公共施設…
次々と書き込まれていく地図の左上に、その町の名らしきものがありました。

「絵茶市 POS街v」
「えちゃし、ぽすがい…?」
「うん、」
地図を描いていた炭吉さんは、その一角に「美容室/スミ男宅。」と書き込むと。
「皆も好きなトコに書きこんじゃってイイよ!」
そう、おっしゃったのでした。
…無秩序に作り出されたアバター達を押し込める箱庭。
キャラクターからしてすでにカオスな予感しかしない、とんでもない町。
「POS街」、ここに設立。
—炭吉さんの満面の笑顔が、モニターの向こうに見えた気が、しました。(幻視)
-----------------------------------------------------------------------
…とまぁ、こんな感じで現在に至る訳です。
固有名詞とかさっぱりな人にはさっぱりなんでしょうが、ここはそういうものだと割り切ってください。
なんとなく雰囲気が伝わればオッケー、くらいの勢いで書いていますので。申し訳ない。
己のアバターを無理やり作られてしまった当初は確かに困惑していたはずなのですが、1日で慣れた上に今や「POS街」で一番世界を深く掘り下げ、かつ広げている始末です。勢い余って本まで作っちゃったからネ!
……野郎のケモ耳は微妙だと、そう思っていた時期が私にもありました。
ともあれ、この企画に足を突っ込んでから己の中の引き出しやら芸の幅がにょるにょる広がった事は事実であり、そこは素直に喜ぶべき事なのでしょう。ぅわぁい。
POS街が出来上がってから結構な時間が経っていますが、設定もキャラクターも現在進行形で増殖中の様です。
ネタさえあれば 何でも出来る!
皆さんもPOS街へお越しの際は、ネタに飢えた辻描きにご注意ください。
うっかりすると酷い目に遭います。



コメント